バーのマスター

近くによく行くバーがあります。

仕事帰りに立ち寄ってマスターと会話していたところ、「内田さん、僕は嘘でもいいから”絶対治るから大丈夫ですよ” って言ってもらうと、患者として安心するんですよ」と言われたことがあります。

お酒を飲みながらの何てことない会話ですが、実はこれは大きな命題で、

医療には不確実性がつきもの。99%や99.5%はあっても、100%治るということはありません

”絶対治るから大丈夫ですよ” と言うと患者さんは安心するでしょうが、実際のところ “運が悪く、治らなかった” ということも起こります。

そして、もし治らなかった場合、「先生が大丈夫と言ったので治療を続けたのに…」といったことで大きく信頼を失うことに繋がります。

ですので、わたしは「絶対とは言えないですが、今までの経験上おそらく良くなると思います」といった受け答えになることが多いです

「絶対治る」という嘘はついた方がいいのか どうか? について、わたしは”嘘はつかない派”

もちろん世の中には”嘘をつく派” の先生もいることでしょう。

どちらが良いのかはわたしにはわかりません、果たしてどっちが良いんでしょうか?