世間では「痛い歯医者」=「下手」という図式。
ですので、お痛みを感じそうな処置の場合はしっかり麻酔をおこない、無痛的に処置するようにしています。
治療が痛くないと患者さんからの信頼が確実にアップしますので、とても大切なことです。
いろいろ工夫すると麻酔時の痛みが少なくなります
「今から麻酔しますので、チョットだけチクッとするかもしれません」
そう言われると、多くの方は心臓がドキドキしてしまうと思います。
わたしに出来ることと言ったら、なるべく痛くなく麻酔をすること。
麻酔時の痛みは「液を注入するとき」と「針を刺入するとき」に発生します。
ですので、いろいろ工夫してできるだけ痛みの少ない麻酔となるようにしています。
表面麻酔
ほとんどの人は、麻酔をするとき、最初の「チクッ」が苦手です。
そこで、事前にゼリー状の塗る麻酔(表面麻酔)を塗り、なるべく痛みを感じないようにしてから麻酔をはじめています。
電動注射器
麻酔の注入スピードが速いと圧力によって周囲組織の破壊や剥離が起こり、痛くなります。
そこで、コンピュータ制御された電動注射器を使い2~5分の時間をかけてゆっくり麻酔を注入し、痛みを最小限にしていきます。
もっとも細い針
針が細くなるほど入れるときの抵抗が減り、痛みが少なくなります。
歯科業界でのもっとも細い針を使って、針を入れるときの痛みが最小限、もしくは感じないようにしています。
麻酔薬を人肌に
カートリッジウォーマーを使い、麻酔薬を37℃に温めて、注入時の刺激を少なくしています。
麻酔が効かない場合は
ときどき、麻酔が効かないときがありますが、そのようなときは”歯根膜内麻酔” という方法で追加麻酔をしてしばらく待つと、たいていの人は効きます。
それでもダメな場合は、痛み止めをお渡しして治療の延期。日を新たにすると炎症が落ち着き、麻酔が効きやすくなります。
いずれにしろ、「麻酔が効いていないのに、治療をはじめてしまう」ことはしていません。