歯根破折~ブリッジへ
歯科で避けたいことの一つが「抜歯」。
わたしたち歯医者もそのことはわかっていますので、なるべく歯を残す努力をしています。
ただ「抜歯」しないとどうにもならないケースもあります。
「歯が取れてしまったんです。何とかならないでしょうか」
とおっしゃって来院された方。お口の中は下のような状態でした。
歯が割れています。
割れた歯の周りに膿が溜まり、腫れています。
割れてしまった歯は元に戻りませんし、そのまま放置しても腫れはひきません。
現状を説明したところ状況を理解していただくことができ、抜歯してブリッジをつくることになりました。
そして、こうおっしゃいました。
「先生、抜くのはまあしょうがないとして、ブリッジが入るまで前歯がないのはちょっと。。」
もっともなお話しです。
日を改めて仮歯をつくることにしました。
前後の歯を外しブリッジの仮歯をつくります。1時間かかりました。
3回目来院の際に抜歯。歯根破折していて歯が真っ二つに割れていました。
縫合してから仮歯を戻します。
歯を抜いたあとは最低でも1ヶ月、できたらもうしばらく傷が治るのを待ちます。
「そんなこと言ってないで早く入れてよ」
といった声もありそうですが、抜歯後は下のような現象が起きてしまいます。
抜いた傷口が治るにしたがってハグキが下がるのです。
仮歯を修正して対応しました。
その後1ヶ月ほど待ち、ハグキが落ち着いたらブリッジをつくります。
保険の「硬質レジン前装冠」です。
セットしました。 一件落着です。
治療期間は2か月でした。
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